【ピンクリボン月間 vol.5】女性は男性よりうつになりやすい?女性特有のうつ

みなさんは「ピンクリボン月間」をご存知ですか🎀?

毎年10月は「ピンクリボン月間」と呼ばれ、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を目的として様々なキャンペーンが全世界的に展開されます。

女性ホルモンの急激な変化やライフイベントによる環境・役割の変化など、女性特有のストレスがあることを知り、 メンタルヘルスケアに取り組みましょう。

1.うつになる女性は男性よりも多い
女性のうつ病患者数は男性より多く、どの年代でも女性が男性を上回っています。
女性ホルモンの急激な変化によるものだけでなく、ライフイベント(結婚、妊娠・出産、育児、介護など)による 環境・役割の変化がきっかけになることもあります。

2.女性特有のうつ
・月経前不快気分障害(PMDD)
些細なことにイライラしたり、気分が落ち込んだり。
一般的には月経が終われば症状はなくなりますが、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変化による脳機能のバランスの崩れを放置すると、うつ病を発症してしまうことがあります。
月経後も不快感が続く場合は早めに受診しましょう。

〇ヘルスケアラボ「月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)チェック」
詳しくはこちら ヘルスケアラボ「月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)チェック」

・マタニティブルーズと産後うつ
出産後、なぜか憂鬱になったり涙がとまらなかったり。マタニティブルーズといわれるこれらの症状は、程度の差はあれ多くのママが体験します。
出産によるホルモンの大きな変動や肉体的な負担、 慣れない育児、睡眠不足などが原因ですが、多くは1週間程度で自然に治ります。
ただ、この気分の落ち込みがそれ以上続く場合には、産後うつが疑われます。
出産した病院や赤ちゃん訪問の保健師さんなどに、早めに相談しましょう。
また、産後のケアには家族のサポートが不可欠です。
パパの育児休業も活用できるといいですね。

〇ヘルスケアラボ「産後のトラブル
詳しくはこちら ヘルスケアラボ「産後のトラブル」

〇内閣府HP「さんきゅうパパプロジェクト」
→ 詳しくはこちら 「さんきゅうパパプロジェクト」(内閣府)

→ 更年期についての以前の記事はこちら

3.予防と対策
ストレスは、私たちが生きていく上で避けることのできないものですが、うまく対応することができれば成長にもつながります。
ストレスに気づき、ストレスに対処することができれば、 また、多くの人の支援を受けて適切に対応することできれば、人生を豊かに送ることができます。
もし、ストレスに押しつぶされそうになったら、専門家にいち早く相談して、大事に至らないようにすることが大切です。
人生のスパイスであるストレスを自分自身でコントロールする術を身に着けましょう。

〇働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」

女性にうつ病が多いのは、月経周期、妊娠・出産、更年期といった女性ホルモンの変動が心身に影響していることが関係していると言われています。
月経期はPMS症候群、妊娠・出産後はマタニティブルー、産後うつ、更年期は更年期うつが知られている通り、各時期で心の状態が不安定になることがあり、ひどい場合はこれがうつ病へと進行します。
また、仕事と育児・介護の両立問題や夫の転勤、睡眠時間の短さなど、女性特有の社会的ストレスや根強く残る性別役割分業も女性の心理状態に影響していると考えられます。
女性が相談しやすい相談窓口の設置や、男性管理職に対する女性部下のマネジメント研修など、職場の受け入れ態勢を整えることが重要です。


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