【ピンクリボン月間 vol.2】月経について正しく知り、適切な対処をしよう!

みなさんは「ピンクリボン月間」をご存知ですか🎀?

毎年10月は「ピンクリボン月間」と呼ばれ、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を目的として様々なキャンペーンが全世界的に展開されます。



第2回目は、月経について。
月経に関する不調を訴える女性は多く、働く女性にとっても一番の課題です。
月経前や月経中の体の不調には、病気が潜んでいる可能性があります。
痛みが強くてつらかったら、 生理痛(月経痛)は当たり前と思わず、正常な月経について知り、少しでも 異常かも?と感じたら、早めに婦人科・産婦人科を受診しましょう。

1.生理痛(月経痛)、生理前生理中の不調は、当たりまえと思っていませんか?
個人差はありますが、初潮の平均年齢は 12歳、閉経は、50歳。
なんと38年間も生理(月経)とおつきあいするわけです😶
平均周期で数えれば、一生で、450回~500回ぐらい生理(月経)が あることになります。
痛みや不調をがまんしないで、もっと自分を大切にしましょう。
何らかの不調を抱えている人は、20代で80%以上、 30代で70%以上もいます。※1
〈※1出典:内閣府男女共同参画局「男女の健康意識に関する調査」(平成30年)より〉
まずは、自分の生理(月経)と向き合ってみましょう! 

2.あなたの生理(月経)は正常でしょうか?月経について正しく知りましょう!!
正常な月経の周期は、25~38日と言われており、出血期間は3日~7日間。
経血量は20~140mlです。
最近の生理用品では、ナプキンやタンポンに加え、 月経カップもあります。
月経カップでは、経血量も測定できますが、さまざまなタイプの生理用品がありますので、ご自身にあった生理用品を選んで、快適に過ごせるといいですね。

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【月経(出血状態)の異常】

3.もしかしたら病気かもしれません。
月経痛や月経異常は、もしかしたら、病気が潜んでいるかもしれません。
月経に伴う疾患や、子宮・卵巣の主な病気には、次のようなものがあります。

月経に伴う疾患
月経困難症:月経痛(腹痛、腰痛等)が強く、日常生活に支障をきたすもの。 子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因の場合もあります。

月経前症候群(PMS):月経開始3~10日前から始まるさまざまな心身の不快症状で、 月経が始まると症状が軽快、消失します。 排卵後の女性ホルモンの状態に対して、体が大きく反応するために起こると考えられています。症状の悪化には、ストレスも影響しているようです。


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【子宮・卵巣の主な病気】
子宮筋腫:子宮の壁(筋層)にできる良性の腫瘍で、悪性化はまれです。
症状は、過多月経、不正出血、貧血、頻尿、腰痛等。不妊の原因になることがあります。

子宮内膜症:子宮内膜に似た組織が子宮内腔(ないくう)以外の場所にできて、増殖、剥離を繰り返します。
20代~40代の女性に多く、閉経すると症状はほぼなくなります。
症状は、強い月経痛、骨盤痛、性交痛、排便痛等。不妊の原因になることがあります。

卵巣のう腫:卵巣の中に液状の成分がたまってはれたものです。多くは良性です。
症状は、一般的には、初期には自覚症状がありません。大きくなってきますと下腹の張り、 下腹部痛等があります。
大きくなった卵巣がねじれを起こしますと、激しい腹痛が起きます。

4.婦人科・産婦人科の受診について
調査によると、月経に関する異常症状やPMS(月経前症候群)がある場合でも「何もしていない」人が最も多いです。
婦人科の受診に抵抗がある方も多いかもしれません。
しかし、月経の痛みや、不調を緩和できる薬の服用の相談、子宮や卵巣の病気の早期発見のためにも、早めの婦人科・産婦人科の受診をお勧めします。
鎮痛剤のみでなく、低用量ホルモン剤(ピル)の服用や、漢方治療などもありますので、 医師に相談しましょう。

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次回は、女性特有のがんについて🎈
「がんの早期発見とがん治療との両立」

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