【ピンクリボン月間 vol.3】がんの早期発見とがん治療との両立

みなさんは「ピンクリボン月間」をご存知ですか🎀?

毎年10月は「ピンクリボン月間」と呼ばれ、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を目的として様々なキャンペーンが全世界的に展開されます。

第3回目は、女性特有のがんについて。
がんは、早期発見が重要です。そのためには、定期的に健康診断を受けることがとても大切です。
もし、がんと診断されたら、「働き続けられるだろうか?」と心配になり、早期に退職を考えたりする人もいるかもしれませんが、すぐに退職を考えたりせず、治療しながら仕事を続けている人も増えていますので、働き続けることを考え、医師や、職場の上司とも相談しましょう。

1.働く世代の女性は、男性よりがんになる人が多い
20代後半から50代前半まで、女性のがん罹患率が男性を上回っています。
これからは、予防や早期発見に務めることはもちろんですが、がん治療と仕事の両立を考える時代になってきています。

2.日本人女性がかかる「がん」は、乳がんが第1位!
2017年のがん罹患率で、女性は乳がんが1位、生涯で乳がんに罹患する確率は9人に1人です。

3.女性の特有のがん(乳がん・子宮がん・卵巣がん)について
乳がん:30代から増加、40代後半が発症のピークで、自己触診(セルフチェック)と検診で、早期に発見をしましょう。
ヘルススケアラボ乳がんセルフチェック

子宮頸がん:近年20代後半~30代の発症率が増加傾向です。
初期には、ほとんど症状がなく、検診で早期発見すれば完治する可能性が高いです。予防のためのワクチン接種も有効です。
ヘルスケアラボ子宮頸がんセルフチェック

子宮体がん:40代~60代(閉経前後)に多く、近年増加傾向にあります。
初期から不正性器出血・茶色や黒色のおりものが出現し、症状が現れた段階で速やかに受診すれば完治する可能性が高いです。

卵巣がん:40代~60代に多いが、どの年代でもみられます。
初期には、自覚症状がなく、早期発見が難しいです。
子宮がん検診の際、卵巣の超音波検査もあわせて受けることで、早期発見が可能となります。

4.女性特有のがんの検診について
乳がん検診
視触診:乳房をみて触って診断する方法です。

マンモグラフィ:乳房のX線検査のこと。専用の撮影装置を使い、乳房をプラスチック板ではさみ、斜め方向と上下方向を撮影します。
はさまれて、撮影終るまで、痛みを感じることが多いです。
マンモグラフィでは乳がんなどの乳房の病気は白く写ることが多く、高濃度乳房では白い乳腺の陰に病気が隠れることがあり、がんが見つかりにくいと考えられています。
検診では、超音波検査と両方うけるのが望ましいといわれています。
高濃度乳房(日本人における高濃度乳房の割合は、年齢によって変わりますが、40歳以上の約4割と推測されています。)

超音波検査:乳房に超音波をあてて内部からの反射波(エコー)を画像にして、 異常の有無を検査します。

子宮頸がん検診
細胞診:子宮頸部(子宮の入り口)を専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞がないかどうかを顕微鏡で調べる検査です。

国が奨めるがん検診
最近では痛みのないMRIを活用した乳がん検診もあります。
検診費用も異なりますので、ご自分にあった検診方法をホームページなどで確認の上、お選び下さい。

5.もし、がんと診断されたら
もし、がんと診断されたら、とても大きな衝撃を受け、悲観的になったり、心に 大きなストレスとなります。
まずは、担当医と相談し治療方法を決め、すぐに、仕事を辞めると判断せずに、働き続けることを考えましょう。又、社外の相談窓口も利用しましょう。

・がんの相談窓口「がん相談支援センター」
・がん情報サービスサポートセンター
国立がん研究センター がん情報サービス

【がんの罹患が分かった際に働いていた人が、治療と仕事の両立にあたり困難であったこと】

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次回は、更年期について🎈
更年期症状で仕事をあきらめないために 早めに婦人科とつながろう


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